①予知性のあるインプラント治療をすること
今日ではインプラント治療は半永久とも言われていますが、半永久を実現させるためには予知性のあるインプラント治療を選択する必要があります。
最新の治療が予知性のある治療とはいいきれません。
当医院では、少なくとも新しい治療に3-4年間は経過を見ており、日本国内だけでなく、他国での実績を基に導入を決定しております。
最近ではやたらと最新の治療を取り入れて、すぐに食事ができるとか、 審美的に回復するとか、やたらといいことずくめのことばかり聞かされています。
その中で確実なものを臨床医はインプラント治療として採用していくべきであります。
②信頼のおけるインプラント材料を使用していること
③治療に対し、何を求めているのか、しっかりと歯科医と相談すること
④審美的な要求は予知性があるとは言い切れないことを理解しておくこと。
⑤以下のような医師に疑問を持つこと
審美的に100%回復し、100%予知性のある治療ができていることを言い切る歯科医に疑問を持つこと
⑥できれば口腔外科に通じている歯科医を受診すること
⑦肩書=手術者レベルではないことを理解しておくこと
認定医、専門医という肩書きがあっても、それは必ずしも術者のレベルを現すものではないことを理解しておいてください。
専門医、認定医は論文が必要であったりするために、実際は大学で研究している臨床医、大学院生、大学従事者にとっては簡単にクリアーできますがインプラント治療を長く行っている臨床医にとっては毎日診療しており、そんな合間をぬって、論文を書く暇はありません。
まして論文を書いたことのない臨床医にとっては高いハードルとなってしまいます。
そんな認定医の証明書が何もインプラント治療のレベルの高さをあらわしてるのではないことは事実です。
⑧しっかりと説明を受けること
例えば、やたらと審美にこだわることは患者さんにとっては決してとくにはなりません。
最低限のことはきっちり説明を受けてください。
⑨インプラント治療の経験の長い歯科医を受診すること
⑩インプラント本数は合理的な本数に制限されること
⑪長期安定させるためのケアをすること
きっちりケアーをし、清掃をしておけば長期の安定性は確保できます。 当医院では20年を超えてきている患者さんはたくさん出てきています。
長期安定させるためには少なくとも6か月に一回は検診してください。
⑫骨が痩せていても大丈夫です
骨がやせてしまった場合でも骨を作ることは十分可能であります。
最近のインプラントはどんどん進化しており、短期に骨と結合し、早期に負荷をかけることが可能であります。
人間は必ず退化していきます、インプラント体が半永久的に長持ちしても、その周りの歯茎ははやせていき、骨はやせていきます。平均的に10年で2mm骨はやせます
でもこれはある程度の年齢からですし、若い人たちはそうではありません。
でも反対にもっと骨がやせてしまう人もいます。
しかしインプラント治療が長期に健康的な咬合を維持できていることは証明されています。咬合力が100%回復することは明らかです。
しかし先進国の中ではでは日本ではインプラント治療はそれほど浸透していません。 非常に遅れているほうです。
⑬歯周病にならないこと
歯周病にならないことが長期安定のあるインプラントによる咬合を維持していくこと。
インプラント治療を行った患者さまはその後底的に検診していただいて、歯周病にならないようにする必要があります。
歯周病にならないことが長期安定のあるインプラントによる咬合を維持していくことになるのです。
その他情報
海外との比較 ヨーロッパの人たちは保守的でアメリカのように進歩的でないと考えられていますが インプラント治療はヨーロッパのほうがむしろ進んでいるといってもいいくらいです。
でもデンタルIQについては日本人は先進国の中では非常に低いのです。残念でなりません。 これは日本の医療が皆保険であることが大きな原因となっています。
国民全員が医療を享受できるシステムのために医療費を低く設定しているのです。 先進国に比較して日本では医科、歯科を含めて窓口の支払いは約5分の一です。 外国の方が日本で歯科治療を行うとあまりの安さにびっくりするのです。
先進国で奥歯1本抜歯すると窓口は3~5万円の費用がかかることはあまり知られていないようです。 海外では日本のように20人も30人もの患者は診ません。 1時間の間で1~2人診療します。窓口では1万円をしたまわることはないといわれています。 アメリカや先進国のヨーロッパでの治療時間とその丁寧さを比較されても比較のしようがありません。
それだけ十分な時間をかけることができないのです。 よく窓口で3000円とか4000円とか医科と比べて高いように思われますが、この場合は結構時間を要しています。でも時間がかからなくて補綴物をかぶせて窓口の料金は高くなることもありますが、患者さんにかかった費用の70%は技巧代であることを皆さんは知らないのです。
これらのことはインプラント治療とは関係ないのでこれくらいにしましょう。